印鑑は、湿度差の激しい所や極端な湿気、乾燥、直射日光や風通しのある所を避けて保管しましょう。
金庫のような密閉された所に保管するようなら、乾燥剤を入れて湿度を調節すると良いでしょう。
柘植の印材の場合
朱肉の原料は主に油で作られており、拓殖の木にこの油が染み込み傷んで、印鑑の枠が欠けやすくなります。
使用後は、必ずティッシュ等で印面に付いた朱肉を拭き取りましょう。
保管方法は、日陰で湿気の少ない所で革袋か印鑑ケースに入れ保管して下さい。
黒水牛・オランダ水牛等の場合
水牛印鑑の場合は、使用後のケアよりも保管方法に気をつけて下さい。
水牛の角を好んで食べる虫に食われる事もあるので、必ず、使用後は印面の朱肉を紙などで良くふき取り、印鑑ケースに入れて保管するようにしましょう。
また保管場所は、低温で埃の少ない場所で、縮みを防ぐために年に一度、椿油などを塗って油分を補給してあげると良いでしょう。
ただし、朱肉の油を吸いすぎると良くありませんので、柘や象牙には塗らないで下さい。
長く使用している印鑑で、印影が映りにくい場合は、使い古した歯ブラシで軽くしごいて目詰まりしているごみや
紙粉等を取り除きましょう。
また、それほどお使いでない印鑑の場合は、歯磨き粉をつけて歯ブラシで磨くとある程度の汚れが落ちるでしょう。