印鑑がずいぶん安く手に入るようになりました。もちろん当店でも格安の
印鑑を取り扱っております。
では、手彫りと機械彫りでは、なにが違うのでしょうか。
最大の違いは、複製できる可能性の違いです。
機械彫り印章は、「印影データ」を機械に取り込みます。
画像データですので「ドット」(ギザギザ)があります。(画像参照)
手彫り印章には、当然ドットはありません。
もしも、捺印した書類が、悪意ある第三者にわたり、パソコンでスキャンされたら、
どうなるでしょう。
スキャンされたその時点で、画像データに変換されていますので、
ドットが見られるようになります。
つまり、手彫り印章は偽造しても、すぐバレるのです。
また手彫り印章は、原稿となる文字を印面に直接筆で書き込みますので
彫刻する人の筆跡がモロに出ます。
同じ筆跡の人は、この世に二人といませんし、仮に筆跡を真似しても、
その後の彫刻作業を正確に真似することはできません。
あなたが、彫刻刀を使って、同じ印鑑を2本彫ることを想像してください。
果たして、寸分狂わず同じものができるでしょうか。
まず、不可能でしょう。
完全手彫り印章とは、偽造が非常に困難で、安全性の高い印章なのです。
そして、もうひとつ。
手彫りは、優美で伸びのある曲線など、機械彫りでは出すことのできない
美しさも合わせ持っています。芸術品ともいえます。
格安印章が主流になった現在でも、手彫り印章の人気があるのは、
それなりの理由があるからなのです。